今までとは別次元の高速通信を可能にする5G技術により、5G関連のエンジニアの需要が増しています。特に、5Gに関係するインフラ整備に対応できるエンジニアのニーズが急増しています。すでに4G通信網は敷かれていますが、5G通信を可能にするためには専用の基地局や中継設備の整備が欠かせません。加えて、企業側にも5Gに対応した機器の導入が必要となります。その際のセッティングや運用を開始した後の保守やトラブル対応のためにも、5Gの知識や技術を持つエンジニアは必要です。
5Gエンジニアは、ネットワークとは直接関係ない企業でも必要とされています。例えば、5Gは自動車の自動運転技術にとって欠かすことができない技術です。車と車・歩行者・停車中の車両との通信が自動運転を可能にしていますが、今や自動運転には、遅延が起きにくいとともに高速通信ができる5Gが必須となっています。さらに、他の製造現場でも5G技術が活用されています。工場の生産ラインでは、大量のセンサーを取り付けたロボットを使うことで製造工程の効率化が図られていますが、こちらにも5G技術が使われているようです。
5Gは、医療や農業などの分野でも活用が期待され、5Gエンジニアの活躍の場はますます広がることが考えられます。それでも、サイバー攻撃やランサムウェアの台頭などにより、ネットワークをより安全に運用することも求められます。5Gエンジニアは今後、単に5Gの知識や技術にたけているだけでなく、セキュリティにも配慮したネットワーク設計や構築ができる人材が必要とされることでしょう。